あの日

Franが私を部屋に初めて呼んだあの日の事
時間が経った今だからこそ、解かる事がたくさん在った
日本に着いて直ぐには連絡をしてこなかった
疲れがとれて、買い物をしてスーツケースを磨いて
それから私に連絡をして来た

彼は私に会う時は、いつも新品のTシャツだった
はじめはくすんだ黄色、次はくすんだオレンジ色
それは彼が共通の友達に
「モテたかったら、もっとおしゃれをしないと
 目立つ、黄色やオレンジを着ないと・・・」と言ったそうだ
次は白とグレーのTシャツだった
それが一番似合っていた
だから、「Fran とってもよく似合うね とってもいい^^」と言った
彼は嬉しそうに「一番好きな色 グレー^^」と言った
私の気を引きたくってそんなに好きじゃない
黄色とオレンジのTシャツを着ていた

春に来た時の彼は疲れはてていた
ほこり臭く、無精ひげをはやし
髪もボザボサ、スーツケースも汚れていた
それでも、憶えていたのね
私が似合うと言った白とグレーのTシャツを着ていた

初めて会った日の彼は
シャワーを浴びてひげを剃り、髪を整えて
爽やかなコロンの香がした
それだけ、私が大切な人だったのだと
時間が流れやっと解かった
人間て哀しい・・・・
その時は解からない事、見えない事ばかり・・

彼は一言だって「愛してる」とは言わなかった
でも・・・私は愛されていたんだと、今になって思った
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by GarnetMoonNight | 2006-02-11 19:51